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『ひとめあなたに…』~地球滅亡残り一週間、あなたはどうする?

ひとめあなたに・・・
書名ひとめあなたに・・・
著者新井 素子
出版社角川書店
体裁文庫
価格¥ 620 (税込)
評価face02face02face02face02face02


私がまだティーンだったころ、20年以上前に読んだ本です。
と、いうとかなり古いicon10感じがしますが、今改めて読み返してもそれほど違和感を感じませんでした。
(「メール」が出てこないとか、「国鉄」表記があるとか、その程度)

メインストーリーとしては・・・
「地球が後一週間後に滅びる」時に、恋人に会いに江古田(東京)から鎌倉まで旅をする女子大生が主人公。地球滅亡の混乱のなか、正気と狂気、現実と非現実の長い旅が始まる・・・
と言う感じで、旅をする中ですれ違う4人の女性(小学生の女の子含む)の話がオムニバス形式で綴られていきます。

非日常な「地球滅亡」という現実の中で、追い詰められて自暴自棄になっている人々、狂気に捕らわれた人々の描写がリアルです。追い詰められた時の「本質」が見えてくるような・・・

話の中でも「世田谷 由利子 あなたの為にチャイニーズスープ」の章が、インパクトがあります!
この章、とても恐ろしい。狂気・歪みが滲み出てくるような感じです。
幸せな日常と恐ろしい非日常の対比がうまいですね。

『長編SF』と銘打ってあるようですが、あまりSFっぽくないです。
恋愛小説?ミステリー?・・・う~ん、ジャンルはよくわかりませんが、ラブストーリーに近いと思います。
(と、解説の赤川次郎氏も書いています)

あとがきにも書いてありますが、この作品は『宇宙魚顚末記』という短編SFと関係があります。
そちらの話は、女の子が「こんな地球なんか魚に食べられちゃえ!」と願ったら、巨大魚が宇宙空間に出現!という話しで、こちらの話よりSFっぽく?ギャグっぽく、楽しく読める話しです。
その時、そのお魚に食べられてしまう地球の話が、本作品となっているようです。
(本作品は、地球にぶつかるのは魚ではなく隕石ですが)

独特の一人称文体ですが、「女の子」には入っていきやすい文章だと思います。
表紙のイラストがカワイイのも気に入っていますにっこり
中高生の頃は新井素子氏の作品が大好きでいろいろ読み漁っていたものです。
私はこの作品が一番好きですが、他にも好きな作品があるので、そのうちご紹介したいなぁ、と思っています。

「グリーンレクイエム」の中に「宇宙魚顚末記」が収められています。
「グリーンレクイエム」は新井素子代表作ですが、その話はまたいずれ・・・




at 2008年05月30日 │Comments(2)TrackBack(0)国内

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この記事へのコメント
世代が一緒なのでしょうか?私も十代の頃「新井素子」にハマリました。
文体がラフというか、身近に感じて、重たい内容もサラッと読めますよね♪

私もミステリー大好きです。
メアリ・ヒギンズ・クラークは殆どの作品を読みました。

アガサ・クリスティーだと「トミーとタッペンス」シリーズが一番好きです。
シリーズものでは珍しく、探偵夫婦が徐々に歳をとっていきます。

ミステリー物どんどん紹介お願いします!
Posted by あゆひめ。あゆひめ。 at 2008年06月04日 20:05
コメントありがとうございます。
おそらく、世代が同じですね~w

ミステリーは・・・ちょこちょこ読んでいますが「ミステリ好きです!」と公言できるほど、読んでいないのです(大汗)
メアリ・ヒギンズ・クラークは、名前は知っていても読んでいないので、今度読みます。

ベタかも知れませんが、クリスティーが一番好きです。(でも、著作を全部読んでいない^^;)
「トミーとタッペンス」シリーズ、面白いですよね♪
私は、変人?探偵のポアロ好きなんですが(笑)

ちょっと、傾向は違うかも知れませんが、ちょこちょこミステリー系は紹介する予定です。
また、オススメ本がありましたら、教えて下さいm(_ _)m
Posted by >あゆひめさん (まる返信) at 2008年06月06日 12:33
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