『ブラックペアン1988』~医者という職業
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| 書名 | ブラックペアン1988 |
| 著者 | 海堂 尊 |
| 出版社 | 講談社 |
| 体裁 | 単行本 |
| 価格 | ¥ 1,680 (税込) |
| 評価 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
(少し、作品のネタバレがあります)
映画化され話題となった『チームバチスタの栄光』のシリーズ作品です。
「チームバチスタ~」から遡ること約20年前。
一人の若き研修医を軸に、外科学教室で繰り広げられる、様々な人間ドラマ・社会が描かれています。
「メス」を操る外科医、人の命を救う行為が、時として人を殺めてしまう危険性・・・
新米研修医から重鎮の教授、クセのある手術室の主、国立大から招聘された米国帰りの講師・・・
性格設定のわかりやすい人物が多く、でもそれがストーリー的にうまく作用しています。
話のテンポもよく、医療ドラマとしてとても楽しめます。
現代外科手術の歴史や問題点などにも触れられていますが、医療知識に乏しいド素人の私にもわかりやすく描かれています。
時代的にも20年前「バブル期」ということで、医者と製薬会社と官僚のベッタリしたつながりや、癌告知が一般的ではなかったこと、その時代に流行った映画や小説が出てきたりして、そういう時代背景も楽しいです。
「チームバチスタ~」のようなミステリ色もなく、派手な事件だとか凶悪犯だとかは出てこないのですが、話の中にグイグイ引きこまれるものがあります。
この作品単独でも医療ドラマ本として充分に楽しめますが、やはり前作の「チームバチスタの栄光」「ナイチンゲールの憂鬱」「ジェネラルルージュの凱旋」を読むともっと本作品が楽しめます。
なぜなら、そこに出てくる登場人物の若かりし時代の話しとして、本作品が描かれているからです。
「チームバチスタ~」で活躍?した田口医師が外科医を避けたエピソードなども入っています。
併せて読書されることをオススメします。
それから・・・「チームバチスタ~」より、この本を今紹介したのには訳があります。
「腫瘍と思ったら…お腹から古タオル 25年前の手術ミス発覚」 (2008/06/04 産経新聞)
ちょうど、このニュースを目にした時に「ブラックペアン」を読んでいたので、ビックリしました!
なぜなら、似たようなエピソードが出てくるからです。
(小説はエピソードにひねりがありますが・・・)
それから、この「手術ミス」エピソードで思い出したのが、医療漫画として有名な手塚治虫先生の「ブラックジャック」。ブラックジャックの場合は「ブラックジャックが子供の頃に受けた手術の時、お腹の中にメスが取り残された」という強烈エピソードです。その結末は、漫画に触れる機会があったら、是非ご確認下さい。
P.S.この本の表紙は黒で格好良いのですが、写真撮り忘れました・・・そのうち差し替えたいです。
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