『ざ・ちぇんじ-新釈とりかえばや物語』~氷室冴子氏追悼・・・
![]() 写真は単行本 | |
| 書名 | ざ・ちぇんじ-新釈とりかえばや物語 |
| 著者 | 氷室 冴子 |
| 出版社 | 集英社 |
| 体裁 | 文庫本(コバルトシリーズ)、単行本 |
| 価格 | 単行本 ¥1,300 (税込) |
| 評価 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
今月上旬、悲しいニュースがありました。
2008年6月6日、小説家の氷室冴子氏の訃報です。
私が中学くらいの時、集英社のコバルトシリーズ全盛期で、先日紹介した新井素子氏の小説とともに、氷室作品も貪り読んでいた記憶があります。
氷室作品は少女小説としていろいろありますが、やはり私のイメージは「なんて素敵にジャパネスク」に代表される平安時代を舞台にした、ラブコメディー!
白泉社から漫画化されているので、小説を知らなくても漫画で読んでいる人も多いのでは?
「平安時代」といっても、難しい時代背景は無し(さりげなく説明されていたりする)、口語調・・・というより漫画チックなので、読みやすいです。
和歌のやりとりや、生活様式、十二単、牛車などが出てきて「平安ロマン」の気分も味わえます(笑)
私が平安時代の古典作品に興味を持つようになったのは、氷室作品の影響するところが大きいです

「なんて素敵に・・・」は名作でこちらも面白いのですが、私が好きなのは本作の「ざ・ちぇんじ」。
ストーリーは、男として育てられた姉「綺羅君」と、女として育てられた弟「綺羅姫」を軸に、帝を含む宮廷中をドタバタに巻き込んで、その騒動っぷりが描かれているラブコメディーです。
今でこそありがち?な設定ですが、平安時代にはありえない・・・はずが、これは実際に平安時代後期に書かれた「とりかえばや物語」を題材にしています。
古典が苦手な人も充分楽しめるし、20年以上前の作品ですが時代が平安時代のため、作品の古臭さを感じません。
再読して懐かしむもよし、これから初めて読むもよし、『平安ロマン』に浸るのも良いですよ。
左と中央がコバルト文庫で出ていた小説「ざ・ちぇんじ」
コバルト文庫発刊から10年以上後、愛蔵版ということで単行本が発刊されました。
この作品も漫画化されていました。
左は小説の第一巻。
右は漫画の愛蔵版。
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